四代目のこんにゃく話
2020.05.21
第十六話 こんにゃくを食べ過ぎるとどうなるのか?
(この記事は2023年2月20日に更新されました)
低カロリーで満腹感もある健康食の「こんにゃく」。
糖質やカロリーも低く、おでんや鍋には欠かせないこんにゃくですが、食べ過ぎるとどのような影響があるのでしょうか?
こんにゃくの正しい知識をつけ、メリット、デメリットを理解したうえで、美味しく健康なこんにゃくLIFEを送りましょう。
こんにゃくは食べ過ぎると危険?
こんにゃくの食べ過ぎによる危険性はあるのでしょうか?
答えは「Yes」です。
健康を意識して食べているこんにゃくで逆に健康を害してしまわないよう、食べ過ぎにより引きおこされる可能性のあるデメリットや、健康的に食べていただける適量を説明いたします。
①こんにゃくの食べ過ぎで腸が止まる!?
こんにゃくの食べ過ぎによって考えられる身体への影響は「胃痛、下痢、おなら、腸閉塞」などがあげられます。
こんにゃくには水に溶けない不溶性の食物繊維が豊富に入っており、食物繊維とは人の消化酵素で消化されない成分で、水溶性と不溶性の2種類があります。
不溶性の食物繊維は摂り過ぎると体内から排出されず腸に詰まってしまいます。
②こんにゃくはもともと水に溶ける?
こんにゃくの原材料はこんにゃく芋と言われる「芋」です。プルプル触感のこんにゃくが芋から作られることに驚かれる方もいるのではないでしょうか。
こんにゃく芋はもともと「水溶性」の食物繊維(グルコマンナン)ですが、こんにゃくを固める工程でグルコマンナンが「不溶性」食物繊維に変化します。
③グルコマンナンとは?
「第六話」でも記させていただいたのですが、グルコマンナンはアルカリ性で熱不可逆という性質をもっています。
こんにゃくの形になった後は水を含んでも膨らまず、水では溶けにくいものとなります。
グルコマンナンには、余計な脂肪の吸収を抑える働きがあり過剰摂取することでビタミン類などの有効な栄養素の吸収までもを邪魔してしまう恐れがあるので注意が必要です。
性質の違う食物繊維をバランスよくとるべきなので、こんにゃくを食べるだけで食物繊維が足りていると思うのは間違いです。
以上の理由から、こんにゃくばかりを食べると、ほかの食べ物をとれなくなって栄養のバランスが崩れてしまいます。それにより胃痛や、下痢、おなら、場合よっては腸閉塞になる可能性があります。
④こんにゃくの適量は?
ではこんにゃくの適量はどのくらいなのでしょうか?
答えは、成人の方で1日おおよそ250g(板こんにゃく1枚=食物繊維5g程度)までを目安にしましょう。
また、水溶性と不溶性食物繊維をバランス良く摂取する(1:2の割合がベスト)ことも大事となってきます。
※適量は体質によっても変わります。
こんにゃくを食べ過ぎるとこのような影響が考えられますが、適切に食べることで大きなプラスの効果も見込めます。
詳しく知りたい方は下記「こんにゃくを食べることのメリット」を参照してみてください。
こんにゃくを食べることのメリット
適量を守りこんにゃくを食べることで皆さんにどのようなメリットがあるのでしょうか?こんにゃくは糖質もカロリーも低い健康食です。
皆さんの健康を支える栄養も多く含まれております。ここではこんにゃくを食べることによるメリットをご紹介いたします。
①美肌効果
美肌の基本はバリア機能の維持と言われています。バリア機能を高めるために必要な肌の保水力の維持に大切なものが細胞間脂質(セラミド)です。
植物の中でもこんにゃく芋はセラミドの含有量が特に多いと言われており、今では大手化学メーカーからこんにゃくセラミド製品がいくつも生まれています。
セラミドの多彩な効果については下記ブログからもご確認頂けます。
②便秘改善効果
こんにゃくの不溶性食物繊維(グルコマンナン)は胃や小腸では消化されずにそのまま大腸に達します。
不溶性食物繊維は保水性が高いため水分を吸収して大きくふくらみ、腸を刺激して運動を活発にし、便通を促進します。
食物繊維は30代男性で1日7.3g、30代女性で5.7g不足しているというデータがあります。
■食物繊維含有量
・板こんにゃく1枚(250g)の中に約6g
・糸こんにゃく(200g)の中に約5g
カロリーを増やすことなく食物繊維を補給するには、こんにゃくが最適なことが分かります。
③カルシウムの摂取
カルシウムは高齢者の骨粗しょう症の予防や子供の成長に不可欠な栄養素です。カルシウムが不足すると高血圧、動脈硬化などを招くことがあります。
こんにゃくでは製造時に水酸化カルシウムが使われるため、効果的にカルシウムを摂取することができます。
■カルシウム含有量
・板こんにゃく1枚(250g)の中に約108mg
・糸こんにゃく(200g)の中に約150mg
こんにゃくのカルシウムは胃酸に溶けて吸収されやすいという強みもあります。
④その他の効果
こんにゃくを食べることで、その他にも多くのメリットを教授することが出来ます。
体への影響やこんにゃくの歴史など更に気になる方はブログ「四代目のこんにゃく話」の他記事からご確認ください。
こんにゃくで健康に!
美味しい&簡単なおすすめレシピ
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◇材料・作り方はこちらから◇
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