四代目のこんにゃく話
2020.06.01
第十八話 こんにゃくが良い理由その1 食物繊維
こんにゃくが良い理由その1 食物繊維
こんにゃくの不溶性食物繊維(グルコマンナン)は胃や小腸では消化されずにそのまま大腸に達します。不溶性食物繊維は保水性が高いため水分を吸収して大きくふくらみ、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便通を促進します。
食物繊維は腸内細菌のエサとなって短鎖脂肪酸という物質に分解されます。短鎖脂肪酸とは酢酸、プロピオン酸、酪酸の3種類が代表的で、私たちの健康にとってさまざまな良い働きをしてくれているため、現在も研究が進められているものです。腸内で善玉菌を増やし悪玉菌の生成を抑制します。
日本人は食物繊維が不足してると言われています。30代男性で1日7.3g、30代女性で5.7g不足しているという※データがあります。こんにゃくに含まれる食物繊維は板こんにゃく250gで約6g、糸こんにゃく200gで約5g含まれています。カロリーを増やすことなく食物繊維を補給するには、こんにゃくが最適です。
※厚生労働省 平成30年国民健康・栄養調査
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)