四代目のこんにゃく話

2020.04.23

第七話 How to eat delicious Konjac①

 ~料理を美味しくする下ごしらえ方法~

【ゆでる】

板こんにゃくは食べる大きさに切り、突こんにゃくや糸こんにゃくはそのまま熱湯で 2~3 分茹でて、ざるにあげ水気を切ります。
ゆでることでこんにゃく独特のにおいがとれ、水出しもできます。最近の商品はにおいが少ないので、気にならない方は水洗いだけでも構いません。
適した料理:全般、おでん、すき焼き、煮物

【塩や砂糖をふり、めん棒でたたく】

乾いたまな板に、水気をよくふいた板こんにゃくをのせ、塩または砂糖をまんべんなくふってからめん棒で軽くたたきます。
こんにゃくの余分な水分が外に流れ出し、水っぽさがなくなります。塩や砂糖でもむだけでも、たたくだけでも構いません。
適した料理:みそ漬け、汁物、煮物

【乾煎り】

こんにゃくを鍋に入れ、菜箸や木じゃくでかき混ぜながら中火でいります。こんにゃくの身がしまり、歯ざわりがよくなり味しみもよくなります。
適した料理:煮物、和え物、炒めもの

【揚げる】

140~150度に熱した揚げ油に、水気をよくきったこんにゃくを静かに入れ、菜箸でゆっくりとかき混ぜながら揚げます。
小さな水泡が出たら取り出してよく油をきります。温度が常に一定になるように火加減に注意するのがこつ。
油を使うことで、コクのある料理に仕上がります。
適した料理:辛子酢味噌和え、中華料理

 

 ~味の染みを良くするには~
こんにゃくにも小さな空隙があります。これが暖められると膨らみ、冷めれば収縮します。これを利用して加熱と煮冷ましを繰り返すと煮汁が空隙に吸収され味染みの良いおでんや煮しめが出来上がります。加熱してすぐ食べる鍋物には隙間が多く味染みの良い糸こんにゃくが向いています。
また、下ごしらえで上記のような方法で水抜きをすると、しっかり味付けをすることができます。

こんにゃく協会より引用