四代目のこんにゃく話

2021.11.04

第四十一話 こんにゃくを使った郷土料理【関西編】 奈良のっぺ(奈良のっぺい)/奈良 その3

第四十一話 こんにゃくを使った郷土料理【関西編】 奈良のっぺ(奈良のっぺい)/奈良 その3

今回も、奈良のこんにゃくを使った郷土料理を紹介します。

調べてみると「奈良のっぺ」というのが出てきました。 奈良のっぺとは、里芋や大根、人参などを使った具だくさんの煮物の郷土料理のようです。

その由来を詳しく調べてみると、のっぺは本来「のっぺい」と言い、濃餅と書くそうです。
東北や北陸地方の郷土料理ののっぺい汁と違い、昆布や干ししいたけのもどし汁をだし汁として使います。
奈良のっぺは精進料理で、里芋が煮崩れることで自然にとろみがつくのが特徴です。

奈良県では、毎年12月17日に日本各地のお祭りの最後を飾る春日大社若宮の「おん祭り」が行われています。
これに先立ち、15日にはおん祭りを執りおこなう大和士(やまとざむらい)らが身を清める「大宿所祭(おおしゅくしょさい)」で大和士や参拝者らに「奈良のっぺ」がふるまわれています。
かつての奈良の町屋では「おん祭り」には嫁ぎ先からでも里帰りして、家族みんなでにぎやかにのっぺを囲んでいたそうです。

みなさんもぜひ、ご家族で奈良のっぺを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 
うちの郷土料理
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/nara_noppei_nara.html

大和の行事料理
https://www.pref.nara.jp/secure/118270/gyoujisyoku.pdf
 
出典:農林水産省Webサイト
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/naraae_nara.html