四代目のこんにゃく話

2020.05.21

第十五話 しらたき(白糸こんにゃく)が真っ白なのはなぜ?

しらたき(白糸こんにゃく)が真っ白なのはなぜ?

しらたき(白糸こんにゃく)が真っ白なのは、こんにゃく粉の色の大半が白色のためです。
これは、こんにゃく芋をこんにゃく粉にする工程にある、乾燥方法によって色に違いがでてきます。
こんにゃく粉の乾燥方法は、重油方式と天然ガス方式があります。
主流は重油方式で、乾燥途中で二酸化硫黄(別名 亜硫酸ガス)が発生します。
この二酸化硫黄は漂白剤としての機能を有するため、こんにゃく粉が脱色されて白くなります。
よって一般のスーパー等の店頭で見かける、しらたき(白糸こんにゃく)は重油方式のこんにゃく粉から出来ているといえます。

一方で天然ガス方式は、乾燥途中で二酸化硫黄が発生しない乾燥方法といわれています。
そのため脱色されず、こんにゃく芋の色味をもったこんにゃく粉となります。
農林水産省の有機認証されたこんにゃく粉の多くは、この天然ガス方式を採用しており、より安全で質の高いこんにゃくといえます。