四代目のこんにゃく話

2020.04.16

第六話 古くなったこんにゃくが小さくなる理由について

古くなったこんにゃくが小さくなる理由について

こんにゃくは9割以上が水分でできています。
これはこんにゃくに含まれる主成分グルコマンナンがこの水分を抱えこむ性質をもっているため、9割以上の水分を保持する事ができています。
しかし高温多湿や日が経つ事に水分が保持出来なくなり、こんにゃくから水分が抜け落ちていきます。
これがこんにゃくが小さくなる理由です。(この現象を専門用語で離水と呼んでいます)

グルコマンナンはアルカリ性で熱不可逆ゲルという性質をもっています。
製造時に熱を入れ炊き上げた後は、水を含んでも膨らみません。そのため、時間と共に離水が進み、水に漬けても太ることはありません。

弊社ではこの性質を踏まえたうえで製造を行なっております。
賞味期限内は表示量目(グラム数)と品質が変わらないように、商品を企画し製造しています。
具体的には、包装時には表示量目より2割ほど増やして製造しています。
これによって賞味期限内であれば離水しても通常品と変わらず美味しく召し上がっていただけます。

 

こんにゃく協会より画像引用