四代目のこんにゃく話

2021.09.02

第二十七話 アク抜き不要・要、違いは?

第二十七話 アク抜き不要・要、違いは?

そもそも「アク(灰汁)」とは、食材に含まれる渋みやえぐみ、雑味、また動物性食材の臭みの元になる成分を指します。
アクが多いとこれらが取り除けていないため、料理の味が損なわれてしまいます。そのためアク抜きした方が美味しい料理になります。

こんにゃくは固める工程で石灰を加えるため、アクが出て当然です。しかし、売り場にはアク抜き不要と書いてあるこんにゃくが多く見受けられるようになってきました。
各メーカーの努力の結果だと思いますが、その理由は主に3つに大別されます。

①凝固剤の品質が高い
凝固剤を精製するときに不純物を取り除き、高品質のものを使っている場合がある。

②凝固剤の原材料が違う
石灰岩由来、貝殻由来、木灰由来などの原材料が違う場合がある。

③凝固剤の添加量が少ない
正確な殺菌工程や包装技術の進歩により、通常よりも少ない添加量で保存性を保っている場合がある。

上記の理由によって、アク抜き不要のこんにゃくが増えてきています。
忙しい現代人の味方になる時短商品になるので、アク抜き不要のものを選ばれることをお勧めいたします。