四代目のこんにゃく話

2021.10.22

第三十八話 こんにゃくを使った郷土料理【関西編】 ぼっかけ/兵庫

第三十八話 こんにゃくを使った郷土料理【関西編】 ぼっかけ/兵庫

今回は、兵庫のこんにゃくを使った郷土料理を紹介します。
調べてみると「ぼっかけ」というのが出てきました。ぼっかけとは牛すじとこんにゃくをしょうゆやみりんなどで甘辛く煮た郷土料理のようです。

その由来を詳しく調べてみました。
食料不足の戦後に兵庫県神戸市長田区にて、かつて廃棄されていた牛スジを美味しく食べる方法として考案されたのが始まりとされています。
名前の由来は、牛すじを「ぶっかける」という意味が訛ったもののようです。
同地区では今でもぼっかけを提供する飲食店があります。

長田神社(創建201年、神戸市長田区長田町)周辺にあるうどん店「味沢(みさわ)」は、1951年創業時から看板メニューとして「ぼっかけうどん」をだしているようです。

阪神淡路大震災のあと、被害の大きかった長田区は「ぼっかけ」を地域復興のB級グルメとしました。
その取り組みがきっかけで全国に知られるようになりました。

お酒の肴として、またはお好み焼きやうどん、カレー等のトッピングとして親しまれています。
多くの人々に愛されている料理だからこそ、多様な楽しみ方が生まれたといえるでしょう。

参考

HYOGO ODEKAKE PLUS+
https://www.kobe-np.co.jp/news/odekake-plus/news/detail.shtml?news/odekake-plus/news/gourmet/201811/11816071

キッコーマンぼっかけレシピ
https://www.kikkoman.co.jp/kikkoman/syouyu/amakara/p169.