四代目のこんにゃく話

2021.10.08

第三十六話 こんにゃくを使った郷土料理【関西編】 まいづる肉じゃが(甘煮)/京都

第三十六話 こんにゃくを使った郷土料理【関西編】 まいづる肉じゃが(甘煮)/京都
 
今回は、京都のこんにゃくを使った郷土料理を紹介します。
調べてみると「まいづる肉じゃが(甘煮)」というのが出てきました。まいづる肉じゃがとは、肉じゃがの元祖と言われている郷土料理のようです。
その由来を詳しく調べてみました。
舞鶴は明治34年(1901年)日本海側唯一の海軍鎮守府が置かれたまちでした。
海軍舞鶴鎮守府初代司令長官として赴任した東郷平八郎中将は、イギリスに留学した時に食べたビーフシチューが大好物で、日本に帰ってからもその味が忘れられなかったようです。
東郷は長年思い続けたビーフシチューを料理長に命じて作らせました。

しかし、当時の舞鶴にはワインやバターなどの調味料がなく、醤油、砂糖、胡麻油で味付けをし、ビーフシチューに似せて作りました。
できあがった食べ物はビーフシチューとは似ても似つかぬものでしたが、食べたらとてもおいしかったそうです。

当時は冷蔵などの貯蔵技術がない中での長い航海ではビタミン不足で脚気や壊血病でたおれる水兵さんが少なくなかったそうですが、肉じゃがを食べた水兵さんたちはぐんぐん元気になっていったそうです。

この栄養価の高い肉じゃがは、とびっきりおいしい艦上食(軍艦での食事)として全国に広まり、やがて各家庭に伝えられ「おふくろの味」として定着していきました。

舞鶴の海上自衛隊第四術科学校の図書館には「海軍厨業管理教科書」が残っており、そこに「甘煮」として書かれているのが肉じゃがなのです。

ちなみに「まいづる肉じゃがまつり実行委員会」はこの教科書に書かれた海軍式元祖肉じゃがを再現し、元祖まいづる肉じゃがとして後世に伝える活動を続けています。
 
 

参考
元祖肉じゃがレシピ
http://www.nikujyaga.info/?page_id=10
 
郷土料理ものがたり
http://kyoudo-ryouri.com/food/1791.html